困っている男性

唇の周りに水ぶくれの出来る病気・口唇ヘルペスは、ヘルペスウイルスというウイルスが皮膚に感染しているのです。20代30代の日本人の約半数、60代以上であれば大部分の方が感染していると言いますからとてもメジャーな病気です。

そんなヘルペスウイルスは、人間の身体の皮膚以外に粘膜も活動拠点とします。性器やお尻の周辺に唇同様に水ぶくれができたら性器ヘルペスかも知れません。

性器ヘルペスは性感染症の一つ、性行為を行うことによって発症します。性行為とは男性と女性の粘膜同士を触れ合わせますから、感染者から移されてしまうのです。でもだからと言ってパートナーの浮気や背徳行為を疑ってはなりません。なぜならヘルペスウイルスはとても感染力が強いのです。性器ヘルペスと言ってもその感染経路は性行為のみにあらず、人の粘膜から落ちたものもしばらくは生き延びるだけの力があるのですから例えば銭湯で・共同トイレにてその感染力を発揮します。強い感染力にやられないためにも、免疫力が落ちて弱っている時期には温泉や銭湯には行かないことです。行っても誰かとタオルなどを共有することだけは絶対に避けましょう。洋式トイレの便座部分に残っていることも、一度拭いてから使用した方がよいのかもしれません。

性行為のあり方も多種多様になった結果、オーラルセックスも当たり前となりました。そしてそれが原因で性器ヘルペスが口の中に発症することもあるのです。何しろ口の中も粘膜があります、もしかしてと思ったら、原因が思い当たるならばすぐにでも治療開始すべきです。

早期発見で早期治療開始が出来れば良いのですが、性器ヘルペスは無症状な場合が多い病気です。だからこそクラミジアについで患者数の多い性感染症となっているのです。日本にどのくらいの患者がいるのかは分かっていませんが、欧米では5人に1人と報告されています。男性よりも女性に多く、特に若い女性患者は多いのですが、無症状な上にたとえなんらかの症状が感じられても性器に発症しているがゆえに恥ずかしがって病院に行けずにいます。

男性の場合は性器部分にかゆみやヒリヒリとした痛みが感じられ、米粒大の赤い湿疹や10個ほどの水ぶくれが出てくるでしょう。女性だと外陰部や膣内に数個の水泡・腫瘍が出ます。そのような場合には検査を受けることをオススメします、もしも出産が近い時期に症状が出てきた場合に、分娩時に胎児が産道感染してしまい死に至るケースもあるのです。

病院で診てもらうとバルトレックス・ゾビラックスという薬がもらえます。これらは抗ウイルス薬で服用することでウイルスを阻害し増殖を抑えてくれる効果を持つのです。症状が収まりきれいな皮膚・粘膜が取り戻せます。

ただし、バルトレックスもゾビラックスも完治させる病気ではなくとりあえず症状を抑えるだけの役割しかありません。再発することが多いというのも、ヘルペスウイルスの厄介なところです。

初めて感染した際には特に強い痛みや発熱を伴うでしょうから病院を受診する方も多いですが、薬で症状は収まるものの体内にヘルペスウイルスは留まったままになってしまうのです。彼らの活動が再開され症状が再発するのは免疫力が落ちた時・ホルモンバランスが崩れた時です。女性の場合、生理前になると必ずといってよいほど再発してしまうといった方も見られます。2回目以降はそれほど激しい症状にはならないとはいえ不妊の原因ともなる病気、それに水ぶくれが出てきて見た目にも見苦しいものです。一度発症してウイルスを持ってしまった方は、今後はバルトレックス・ゾビラックスを常備薬として持っておくことをおすすめします。