日本一メジャーな性病クラミジアについて

患者を診ている医者

国際化や性行為に対する考えが奔放になったことから、昔と比べて様々な性感染症が増えてきています。ですがそんな中でも日本一多い性病と言えばやはりクラミジアでしょう。高校生くらいの女性の10人に3人が感染者と言われていますし、20代でも20人に3人です。遠い世界の話と思ってはいけません、何しろ日本にこれだけクラミジアが広がっているのは、初期段階では無症状だからというのもあるのです。無症状ではなく症状が出てきたとしても、女性だとおりものの量が少し増えたり軽い生理痛のような痛みを感じたりといった程度です。男性も尿道がむずがゆかったり排尿時に軽い痛みがある程度ということです。それならついつい見逃してしまったり何となく放っておいてしまうのも当然と言えるかもしれません。ただ初期段階ではそうでも最終的には不妊の原因に、妊活を希望するのであれば感染しているかどうかを検査しておいた方が良いかも知れません。男性であれば無症状の割合が50パーセントから60パーセントなのに対して女性は80パーセント、不妊に苦しむことにならないためにも適切な治療を行いましょう。

性感染症の中には、銭湯やトイレなど性行為とは関係ないものが感染経路となることが多いものもありますが、クラミジアはほぼ性行為が原因でキス程度で移ることはないのです。そのため高校生などは検査するのにもかなりの抵抗はあるでしょうが、将来ママになるための試練と受け止めるしかありません。粘液を通じて感染するのですから、不特定多数とコンドームもつけずに性行為を行う・オーラルセックスに手を出すといったことは避けた方が身のためです。

悪化すると不妊や流産・早産などの原因となる恐ろしい病気のクラミジアですが、初期段階で治療を行えば治るのです。抗生物質であるジスロマックを服用するだけ、それも1回の服用で10日間も効果が持続し改善率90.7パーセントと言われているのですから、たった1度ジスロマックを飲めばよくとても簡単です。同じアジスロマイシンを主成分とするアジーなどの薬を使用する方もいます。アジーはジスロマックのジェネリック医薬品ですから、同じ効果でより安い価格で手に入る抗生物質となるのです。

第一選択薬はジスロマックであるものの、それが使用できない場合のニューキノロン系のクラビットのジェネリック・レボクインが使用される頻度も増えてきます。レボクインの場合は1日1回500mgを7日間服用しなければなりませんが、同じくクラミジアに対する効果は抜群です。

放っておいてもクラミジアの菌が自然消滅するようなことはなく悪化して行く一方です。恥ずかしくとも治療に踏み切るようにしてください。パートナーが感染しているなら自身も発症している確率は高いですから、検査・治療は必ず一緒にやって共に性病と戦うようにしましょう。症状が感じられないからといって油断していてはいけません。

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